取るしつけ、取らないしつけ

取るしつけ

一般的に「大小しつけ」と言って、大まかな縫い目と細かい縫い目が交互に縫ってあります。「大小しつけ」は初めて着る時に取ってしまいます。仕立屋さんにもよりますが、衿、衿下、裾、袖などに付いています。大きくざっくりと縫われている取りやすい糸です。取るのは着物の「表」についているしつけだけで、裏側のしつけは取りません。

取らないしつけ

着物の衿、袖口、裾などにあります。

キレイな点線の様に一直線に等間隔で並んだ「ぐし縫い」で縫われていて、これは「飾りしつけ」なので取りません。

細かくぬわれている取りにくいしつけは取ってはいけません。

長襦袢の袖口を縫い止めてある糸も取りません。

手順

・ハサミで生地を傷めたりしないように気をつけて切ります。

・しつけ糸のぬい始めの根本(玉留めのあるところ)の糸を指でそっと引っ張って糸を引き出し生地にハサミが当たらない状態を作ってから糸を切る。

・ぬい終わりに向けて糸を少しずつゆっくり引き出していく。途中、糸を切っても良い。

・ぬい終わりまで糸を引き抜いて来たら、 生地にハサミが当たらない状態を作ってから糸を切る。